「黒髪と美の歴史」作品情報

垂らし、束ね、結う。髪形から振り返る日本の歴史。

黒髪と美の歴史

『源氏物語』では漆黒の長い垂髪が美人の条件として描かれ、女は黒髪のために日に何度も梳(くしけず)り、米のとぎ汁で髪を洗っていた。武家社会では髪を結うようになるが、時代とともに髷は実用性を離れて華美になっていく。男も髪が薄く髷が結えなくなると「添え髪」をし、白髪は墨で染めてごまかした。なぜ黒髪は「美しい」とされるのか。数多くの文献を渉猟し豊富な図版とともに、髪形が社会に規定されてきた歴史を明らかにする。

  • 発売日 :
  • サイズ : 文庫判
  • 定価 : 1,188円(本体1,080円+税)

ISBN : 9784044004828

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