「フォア・フォーズの素数」作品情報

『匣の中の失楽』から『涙香迷宮』まで40年。ついに復刊、珠玉の短編集!

フォア・フォーズの素数

師具(もるぐ)町にある巣羽根邸を初めて訪れた、天才棋士の的場智久と姉の典子。国際囲碁ジュニア大会で知り合ったアマチュアの巣羽根に招待されたのだった。2人が豪壮な邸宅に到着したと同時に、拳銃による巣羽根の死体が書斎で発見される。屋敷にはチェス・プレイヤーの飯島と編集者の葉山が居合わせ、密室状態の部屋のドアをけ破り中に入ると、遺体のそばのテーブルには一組のチェス盤と駒が並べられていた。自殺とされた巣羽根の葬儀の後、智久は葉山らに「ある仮説」を語りはじめる。それは、テーブルの上にあったチェスの駒についてだった(「チェス殺人事件」)。
「『涙香迷宮』の牧場智久」、「『パーミリオン』のネコ」、「時空を超える佐伯千尋」、「トリック芸者の酉つ九」など……。竹本健治のマスターピースを集めた珠玉の短編集!

  • 発売日 :
  • サイズ : 文庫判
  • 定価 : 924円(本体840円+税)

ISBN : 9784041062401

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