「燃える地の果てに(上)」作品情報

映画化不能といわれた、最高傑作がよみがえる!

燃える地の果てに(上)

ギター工房の名手を捜し、スペインの小さな村パロマレスを訪ねた古城。その沖合で給油中の米軍機2機が空中衝突する事故が発生、搭載中の核爆弾が海に落ち行方不明に! 30年後、新宿ゴールデン街でバーを経営する織部(おりべ)は、美しいギター奏者ファラオナの演奏会で、彼女がエル・ビエント作の幻のギターを手にしていることに気づく。ビエントを捜してパロマレスへ向かうことになった2人。やがて、運命の渦に巻き込まれていく!
1966年スペインパロマレスで実際に起きた米軍機墜落事故をモデルにした小説。(給油中の米軍機墜落事故は昨年2018年の12月にも、高知県の沖合で起きている)
ミサイルの最後の一基が不明になった1966年パートと、ギターの名品を探す二人の男女の30年後のパートが交互に描かれ、徐々に核心に迫っていく。年月を超えて一つにまとまるラストのドンデン返し衝撃度は当時、「印刷ミスでは?」とも言われたほどで、読者の間で多くの賛否両論がわき起こり、著者の作品の中で「カディスの赤い星」「百舌の叫ぶ夜」と並び称される日本の名作ミステリーとして評された。

  • 発売日 :
  • サイズ : 文庫判
  • 定価 : 968円(本体880円+税)

ISBN : 9784041078594

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