本当に愛する人ができたら、絶対にその人の手を離してはいけない――。
対話篇
運命に立ち向かえ。希望に手を伸ばせ。
何度読んでも心に刺さる、唯一無二の中篇集。
「彼女が死んだのは、僕のせいなんだ」
親しい人が非業の死を遂げる。そんな数奇な宿命を背負った友人が僕に語ったのは、たった一度の運命の恋の物語だった――(「恋愛小説」)。
余命わずかな大学生と友人Kによる復讐劇を描いた「永遠の円環」、脳の疾病を抱えた青年と老弁護士・鳥越が、過去の記憶をたぐりながら旅をする「花」。
悲しみに沈む者たちが、対話を通じて光を見出してゆく全3篇。
切なくも愛溢れる、珠玉の中篇集。
ISBN : 9784041091999