「鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む」作品情報

変わり続ける車窓風景に人生と日本を見た、 鉄道紀行界の巨星二人の軌道

鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む

鉄道は楽しい。 そして、鉄道は哀しい。

「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」内田百けん
「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」宮脇俊三

日本において鉄道紀行というジャンルを示した内田百けん。「なんにも用事がない」のに百けんが汽車で大阪に行っていた頃、普通の人にとって鉄道は、何かの用事を果たすために乗るものでした。それから四半世紀後、異なるアプローチでそのジャンルを背負った宮脇俊三。彼は、時刻表を小説のように愛読していたことを『時刻表2万キロ』で告白しています。鉄道や紀行文学の歴史とともに二人の足跡をたどる1冊です。

  • 発売日 :
  • サイズ : 文庫判
  • 定価 : 880円(本体800円+税)

ISBN : 9784041137758

もっと見る 閉じる