「火の杯」作品情報

華麗なる財閥一族の没落を描く、山本周五郎の隠れた名作

火の杯

日本屈指の財閥・御池家の御曹司に生まれた康彦は、出生に関する秘密を抱え、不遇な青春時代を過ごしていた。敗戦後、GHQの財閥解体によって、御池家は存続の危機を迎える。時を同じくして、お抱え運転手の娘・夏子のもとには、怪しげな男が現れるようになっていた。彼女は康彦の亡父が遺した莫大な遺産に関する重要な情報を握っているというが……。没落の際に立つ上流階級たちの欺きあいを描いた、戦後サスペンス。

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  • サイズ : 文庫判
  • 定価 : 990円(本体900円+税)

ISBN : 9784041143131

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