「燻り」作品情報

9組の悪党たちの末路は――。『破門』の直木賞作家による犯罪小説集。

燻り

「ええな、抜け駆けと裏切りはなしやぞ」便利屋を生業とする長尾のもとに、ある社長令嬢の不倫現場を隠し撮りしたビデオが持ち込まれた。旧知の総会屋と手を組み、長尾は一獲千金をもくろむが――(「地を払う」)。拳銃を運ぶチンピラ、盗品を売りさばく骨董屋、パチンコ店を強請る2人組。関西の裏社会でくすぶり続ける男たちが、9つの事件を巻き起こす。哀しくも愛すべき悪党たちを直木賞作家が描いた、出色の犯罪小説集。

  • 発売日 :
  • サイズ : 文庫判
  • 定価 : 660円(本体600円+税)

ISBN : 9784041019481

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