「吸血鬼」作品情報

暗闇を照らす光は、 革命か、文学の力か。

吸血鬼

1845年、オーストリア帝国の支配下にあるポーランド。寒村ジェキに赴任した役人ゲスラーは、若き妻を伴い陰鬱な地にやってきた。かつて文学青年だった彼は、愛国詩人でもある領主との交流を心待ちにしていたのだ。だがその矢先、村で次々に不審な死が発生し、人々は土俗的な迷信に怯え始める――独立蜂起の火種が燻る空気の中、人間の本質と恐怖の根源を炙り出す、恐ろしくも美しい物語。皆川博子氏と作者による解説を収録。

  • 発売日 :
  • サイズ : 文庫判
  • 定価 : 858円(本体780円+税)

ISBN : 9784041117804

もっと見る 閉じる