「千夜千冊エディション 源氏と漱石」作品情報

「源氏」と「漱石」を結んで浮かび上がる、日本の近代化と伝統

千夜千冊エディション 源氏と漱石

平安の『源氏物語』から明治の近代化を経て『夜明け前』に至るまで、日本文学はどのような伝統を引き継ぎ、いかに近代化してきたか。「源氏」という構想の妙を紐解き、古典と近代を繋ぐ、新しい日本文芸史。
「源氏」と「漱石」をつないでみたいと思ってきた。「もののあはれ」と「可哀想だた惚れたってことよ」である。途中には右京大夫、西行、後鳥羽院、連歌、芭蕉、西鶴、井月たちがいて、主人公をあからさまにしないスタイルを試みてきた。しかし「漱石」以降、近代文学は主人公を用意して、その「創(きず)」を描くことにした。何かの「夜明け前」だったのか。

  • 発売日 :
  • サイズ : 文庫判
  • 定価 : 1,815円(本体1,650円+税)

ISBN : 9784044007454

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