「先住民から見た世界史 コロンブスの「新大陸発見」」作品情報

殺戮、奴隷化、疫病による大量死――先住民の悲劇とグローバル化のはじまり

先住民から見た世界史 コロンブスの「新大陸発見」

コロンブスが15世紀に持ち帰った中南米原産のトウモロコシや、その後に伝わったジャガイモは、ヨーロッパの人口増加に大きく貢献した。他方、アメリカ大陸へ持ち込まれた疫病は、先住民の急激な人口減少を引き起こす。世界の食卓を豊かにした作物の伝播は、のちに「コロンブスの交換」と呼ばれるが、先住民にとっては略奪や侵略に他ならなかった。南米アンデスをフィールドに農学と人類学を研究する著者が描く、もう一つの世界史。

(本書は、『コロンブスの不平等交換 作物・奴隷・疫病の世界史』(角川選書、2017年刊)を、再構成・加筆・改題のうえ、文庫化したものです。)

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  • サイズ : 文庫判
  • 定価 : 1,276円(本体1,160円+税)

ISBN : 9784044007577

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