少年犯罪、家族の在り方を問う、著者渾身の傑作長編。
ユニット
17歳の少年に、最愛の妻子を殺害された真鍋。警察官である夫の暴力に耐えきれず、幼い息子を連れて家を飛び出した祐子。ある偶然から同じ職場で働くことになった2人は、互いに傷を隠しつつも少しずつ交流を重ねていく。しかしある日、真鍋は事件の犯人である少年が出所したことを知る。わずか7年という年月での出所に複雑な思いを抱く真鍋は、次第に犯人への憎悪を募らせていく。一方、祐子にも夫の執拗な魔の手が迫っていた――。少年犯罪と家族のあり方を克明に描き出す、著者渾身の傑作サスペンス。
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- サイズ : 文庫判
- 定価 : 1,100円(本体1,000円+税)
ISBN : 9784041141984